薬剤師の転職では就活とは違い、これまで構築してきたキャリアをみられます。
また将来的なキャリアアップを理由として、転職を実現させる薬剤師が最近では数多く確認されています。
これまでの仕事の経験を活かして、新たな現場で更に貢献できる機会を増やすために、転職の選択肢を検討する人材が増加しているとされています。
有意義な転職事由としてもキャリアアップの意識は取り上げられる機会が多くなってきており、若手の時期からこの動きが生じるケースも最近では一般化しているのではないでしょうか。
キャリアアップや自分の希望する将来のビジョンに近付くために転職する薬剤師の人材は、幅広い年代において散見されています。
薬剤師として中途採用時に重視するのはまず、労働条件であり、その次に職場の雰囲気や人間関係を重視する傾向があるとされています。
明確にキャリア形成が視野に入った薬剤師は、転職先選びや新たな職場での勤務に成功する可能性が高く、自分の仕事を通じた経験の蓄積や、キャリア構築は非常に大事な概念としてピックアップされています。
そして、転職に成功するためには、就活との違いを知っておくことが大切です。
充実した仕事のやり甲斐を実感するためにも、転職活動について、ざっくりと知っておきましょう。
まず転職活動は個人で動きます。
そして基本的に、就活時に活用した「インターンシップ」はありません。
「説明会」も限定的で、ほとんどの場合、面接のみで内定がもらえることになります。
それゆえ、転職活動においては面接対策はより重要になると考えてもらって構わないでしょう。
以下それぞれの違いについて簡単にまとめました。
・スケジュール
就活時は長期スパン(2年前後)で計画していたケジュールですが、転職においては短期スパン(3ヶ月前後)で計画します。
自己分析、履歴書、面接も経験されているので、時間もそれほど必要はありません。
その気になれば、1ヶ月以内の転職も十分に可能です。
・自己分析
そうとはいえ、自己分析は必要です。
実際に業務を経験してきて新たに見えてきたものがあるはずで、転職ではその部分を問われることがあります。
・業界研究(企業研究)
はじめから、同じ業界内、職種であれば、日常から情報を得ていると思いますが、異なる職場、職種への転職を検討しているのでしたら、やはりその業界がどのような状況になるのかを調べる必要があります。
過去、現在はもちろん、将来的にどうなるのかは最低限調べておきましょう。
・面接対策
グループ面接はほぼありません、全て個人面接です。
薬学生の時と異なり、一般的な常識・マナーは身についていることは前提です。
お互い社会人としての立場での面接です。
そのうえで、今までのキャリアを通じて身につけた経験、スキルを面接官にPRしていく必要があります。
以上のように、転職活動は就職活動とは異なります。
共通事項は多くありますが、転職活動でやるべきことの質は就職活動とは、大きく異なると考えてよいしょう。